ウイルス性いぼ・ あざ

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ウイルス性いぼ・ あざについて

ウイルス性いぼとあざは、皮膚に現れる一般的な病変ですが、その性質や原因は大きく異なります。ウイルス性いぼは、主にヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって引き起こされる良性の皮膚腫瘍です。一方、あざは先天的または後天的に生じる皮膚の色素異常や血管の異常などによって引き起こされる病変です。
ウイルス性いぼは、主に手や足、顔などに現れ、その形状や大きさは様々です。多くの場合、時間とともに自然に消失しますが、治療を行うことで早期に除去することも可能です。
あざは、一般的に非感染性で、遺伝的要因や発生過程での異常によって生じます。生まれつき存在する先天性のものと、後天的に発生するものがあります。あざの中には、加齢とともに自然に薄くなるものもありますが、永続的に残るものも多く、美容上の悩みの原因となることがあります。

ウイルス性いぼ・ あざの種類・原因

ウイルス性いぼ

ウイルス性いぼは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって引き起こされます。HPVには100種類以上の型があり、感染する型によっていぼの形状や発生部位が異なります。主な種類には以下のようなものがあります。

尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)

最も一般的なウイルス性いぼで、主に手指や足底に発生します。表面はざらざらしており、角化が強いのが特徴です。HPV1、2、4型などが原因となります。

扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)

主に子供の顔面や手背に発生する、表面が平らな小さないぼです。HPV3、10、28型などが原因となります。

あざ

あざは、皮膚の色素異常や血管の異常などによって生じる病変です。主な種類には以下のようなものがあります。

扁平母斑(へんぺいぼはん)

通称「カフェオレ斑」とも呼ばれ、淡い褐色の平らなあざです。生まれつき存在することが多く、主に体幹や四肢に現れます。メラノサイト(色素細胞)の局所的な増加が原因とされています。複数のカフェオレ斑がある場合、神経線維腫症(レックリングハウゼン病)の可能性があるため、注意が必要です。Qスイッチルビーレーザーによる保険診療が可能ですが、やや効果は低いとされています。

異所性蒙古斑(いしょせいもうこはん)

通常、新生児の臀部や背中に見られる蒙古斑が、他の部位に現れたものです。青灰色の平らなあざで、メラノサイトが真皮に存在することが原因です。多くの場合、成長とともに自然に薄くなりますが、一部は成人まで残ることがあります。Qスイッチルビーレーザーによる保険診療が可能です。成人になると難治であることが多く、目立つ部位にある方・比較的色調が濃い方は早期の治療をお勧めします。

尋常性白斑

皮膚の一部が白くなる後天性の色素脱失症です。メラノサイトの機能低下または消失が原因とされていますが、正確なメカニズムは不明です。自己免疫疾患との関連が指摘されており、ストレスや外傷がきっかけとなることもあります。

脂腺母斑

生まれつき存在する、黄色がかった隆起性のあざです。過剰に発達した脂腺が原因で、主に顔面や頭部に現れます。思春期以降に大きくなることがあります。稀に悪性腫瘍を合併することがあるため、定期的な観察が必要です。

表皮母斑

生まれつき存在する、茶褐色の隆起性あざです。表皮の過形成が原因で、体のどの部位にも現れる可能性がありますが、片側性に帯状に分布することが多いです。大きさや形状は様々で、加齢とともに色が濃くなったり、表面が粗くなったりすることがあります。

こんな症状でお困りではありませんか?

・手や足に硬いいぼができている
・顔に小さな平らないぼが多数ある
・性器や肛門周囲にいぼができている
・生まれつきの茶色いあざが気になる
・体の一部が白く抜けている
・顔に黄色がかった隆起があり、年々大きくなっている
・青灰色のあざが体の異常な部位にある
・あざが徐々に濃くなっている
・いぼが痛みやかゆみを伴う
・あざやいぼのせいで人目が気になる
・子供のあざが心配
・いぼが増えてきている

など

このような症状でお困りでしたら、西宮市の甲子園駅前おおした皮フ科クリニックへご相談ください。

ウイルス性いぼ・ あざの検査方法

ウイルス性いぼやあざの診断は、主に症状の観察と以下のような検査方法を組み合わせて行います。当院では、患者様の症状や状態に応じて適切な検査を選択し、正確な診断に努めています。

視診

医師が肉眼で皮膚の状態を詳細に観察します。いぼやあざの形状、大きさ、色調、分布などを確認します。ウイルス性いぼの場合は、表面の性状(ざらざらしているか、平滑か)や周囲の皮膚との境界なども観察します。あざの場合は、色の均一性や境界の明瞭さ、隆起の有無なども確認します。また、病変の数や分布パターンも重要な情報となります。

触診

医師が直接、いぼやあざを触って硬さや周囲との癒着の有無を確認します。特に、ウイルス性いぼの場合は硬さや可動性が診断の参考になります。あざの場合は、隆起の程度や周囲組織との関係を評価します。

ダーモスコピー検査

皮膚を拡大して観察する特殊な機器を用いた検査方法です。肉眼では見えない微細な構造や血管パターンを観察することができ、ウイルス性いぼやあざの診断に非常に有用です。ウイルス性いぼの場合、特徴的な血管パターン(点状血管や糸球体血管など)を確認することができます。あざの場合は、色素の分布や血管の構造をより詳細に観察することができ、良性病変と悪性腫瘍の鑑別にも役立ちます。

皮膚生検

診断が難しい場合や、他の皮膚疾患との鑑別が必要な場合には、皮膚生検を行うことがあります。局所麻酔を行った後、病変の一部または全体を採取し、顕微鏡で詳細に観察します。これにより、ウイルス性いぼの場合はウイルス感染に特徴的な組織変化を確認することができます。あざの場合は、色素細胞の分布や数、血管の異常などを詳細に評価することができます。

血液検査

特に尋常性白斑の場合、自己免疫疾患との関連を調べるために血液検査を行うことがあります。甲状腺機能検査や自己抗体検査などが含まれます。

ウイルス性いぼ・ あざの治療方法

ウイルス性いぼとあざの治療方法は、病変の種類、大きさ、部位、患者様の希望などによって選択されます。当院では、患者様の状態や希望に応じて、以下のような治療方法をご提案しています。

ウイルス性いぼの治療

液体窒素療法

液体窒素を用いていぼを凍結し、除去する方法です。いぼの組織を破壊し、自然に脱落させる効果があります。比較的痛みが少なく、短時間で処置が可能です。ただし、大きないぼや深いいぼの場合は複数回の治療が必要になることがあります。また、処置後に水疱ができることがありますが、通常1~2週間で治癒します。

サリチル酸外用薬

サリチル酸を含む薬をいぼに塗布する治療方法です。いぼの角質を柔らかくし、徐々に除去する効果があります。主に足底いぼ(足の裏のいぼ)に用いられます。痛みはほとんどありませんが、効果が現れるまでに時間がかかります。通常、毎日の塗布を数週間から数ヶ月続ける必要があります

電気焼灼術

電気メスを用いていぼを焼き切る方法です。局所麻酔下で行われ、比較的短時間で処置が可能です。特に、茎のあるいぼや大きないぼの除去に適しています。処置後は痂皮(かさぶた)ができ、1~2週間程度で脱落します。傷跡が残る可能性があるため、顔面などの目立つ部位での使用には注意が必要です

外科的切除

メスを用いていぼを切除する方法です。主に大きないぼや、悪性化の可能性がある場合に選択されます。局所麻酔下で行われ、確実にいぼを除去することができます。ただし、縫合が必要となるため、傷跡が残る可能性があります。

あざの治療

レーザー治療

様々な種類のレーザーを使用して、あざの色素を除去したり、血管を凝固したりする方法です。あざの種類によって適切なレーザーを選択します。

Qスイッチルビーレーザー

主に茶色や黒色のあざ(扁平母斑など)に効果があります。色素を選択的に破壊し、あざを薄くします。異所性蒙古斑や扁平母斑は保険診療可能です。

尋常性白斑(白なまず)の治療
外用療法

ステロイド、プロトピック(タクロリムス)、オキサロール(マキサカルシトール)、コレクチム(デルゴシチニブ)などの外用薬を使用します。

エキシマライトによる紫外線療法

紫外線療法は、特定の波長の紫外線を利用して皮膚の症状を改善する治療方法です。紫外線の免疫抑制作用を利用し、過剰な免疫反応や炎症を抑えることで、様々な皮膚疾患の症状の鎮静化をはかります。

治療に使用されるのは、UVB範囲内で特に治療効果が高いとされる308nmの波長領域の紫外線です。保険適用が認められています。

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