ニキビ痕のデコボコ

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ニキビ痕のデコボコについて

ニキビ痕のデコボコは、ニキビ(尋常性痤瘡)の炎症が治まった後に残る皮膚の凹凸を指します。医学的には「瘢痕性(はんこんせい)ニキビ痕」と呼ばれ、炎症によって皮膚の真皮層が損傷を受けた結果として生じます。
ニキビ痕のデコボコは、主に顔面に現れますが、背中や胸部など、ニキビが発生しやすい部位にも生じることがあります。その形状は、浅い凹みから深いクレーター状のものまで様々で、個人差が大きいのが特徴です。
ニキビ痕のデコボコは、時間の経過とともに自然に改善することもありますが、多くの場合、完全に消失することは難しいとされています。しかし、適切な治療を行うことで、症状を改善することが可能です。

ニキビ痕のデコボコの原因

ニキビ痕のデコボコの主な原因は、ニキビの炎症による皮膚組織の損傷です。しかし、その発生や程度には様々な要因が関与しています。以下に詳しく説明します。

炎症の程度と深さ

ニキビの炎症が重度であるほど、また、炎症が深部に及ぶほど、ニキビ痕のデコボコが生じやすくなります。特に、嚢胞性痤瘡や結節性痤瘡など、深い炎症を伴うニキビは、重度のデコボコを残す可能性が高くなります。

炎症の持続期間

炎症が長期間続くほど、皮膚組織へのダメージが大きくなり、デコボコが生じやすくなります。適切な治療を早期に行い、炎症を抑えることが重要です。

皮膚の修復能力

個人の皮膚の修復能力によって、ニキビ痕のデコボコの程度が異なります。年齢、全身状態、栄養状態などが影響を与えます。若年者の方が一般的に修復能力が高いため、デコボコが残りにくい傾向があります。

遺伝的要因

ケロイドや肥厚性瘢痕ができやすい体質の方は、ニキビ痕のデコボコも生じやすい傾向があります。これは、コラーゲンの産生や分解のバランスに関わる遺伝子の影響と考えられています。

不適切な処置

ニキビを無理に潰したり、過度に掻いたりすることで、皮膚組織へのダメージが増大し、深いデコボコが残る可能性が高くなります。適切なニキビケアの知識と実践が重要です。

ストレス

過度のストレスは、ホルモンバランスの乱れを引き起こし、また、免疫機能にも影響を与えます。これにより、ニキビの悪化や皮膚の修復能力の低下を招き、結果としてニキビ痕のデコボコが生じやすくなる可能性があります。

喫煙

喫煙は皮膚の血流を低下させ、また、コラーゲンの産生を阻害します。これにより、皮膚の修復能力が低下し、ニキビ痕のデコボコが生じやすくなる可能性があります。

こんな症状でお困りではありませんか?

・顔にクレーター状の凹みがある
・肌表面にでこぼこ感がある
・光の当たり方によって肌の凹凸が目立つ
・メイクをしても凹凸が隠れない
・頬や額に小さな穴のような凹みが複数ある
・鏡を見るたびに凹凸が気になる
・人と話す時に視線が気になる
・写真を撮るのが苦手になった
・肌の凹凸のせいで自信が持てない
・ニキビは治ったのに凹凸が残っている
・年々、肌の凹凸が目立つようになってきた
・スキンケア製品を変えても凹凸が改善しない

など

このような症状でお困りでしたら、西宮市の甲子園駅前おおした皮フ科クリニックへご相談ください。

ニキビ痕のデコボコの検査方法

ニキビ痕のデコボコの診断は、主に症状の観察と以下のような検査方法を組み合わせて行います。当院では、患者様の症状や状態に応じて適切な検査を選択し、正確な診断に努めています。

問診

発症時期、経過、悪化因子、これまでの治療歴、既往歴、家族歴、使用中の化粧品や医薬品などについて詳しくお聞きします。特に、ニキビの発症から現在までの経過、これまでのニキビケアの方法、生活習慣、ストレス状況なども確認します。

視診

医師が肉眼で肌の状態を詳細に観察します。ニキビ痕の形状や深さ、範囲を評価し、治療方針を決定します。視診では、デコボコの種類(アイスピック型、ボックスカー型、ローリングスカー型など)や、皮膚の全体的な状態(炎症の有無、皮脂の分泌状態など)も確認します。

触診

医師が指で肌を触れて確認します。デコボコの硬さや深さを確認し、診断を補助します。触診により、表面からは見えにくい深部の瘢痕組織の状態も評価できます。

ダーモスコピー検査

皮膚を拡大して観察する特殊な機器を用いた検査方法です。ニキビ痕のデコボコの微細な構造や、周囲の皮膚の状態を詳細に観察することができます。特に、色素沈着を伴う場合や、活動性のニキビが混在している場合の評価に役立ちます。

ニキビ痕のデコボコの治療方法

ニキビ痕のデコボコの治療方法は、デコボコの程度や患者様の希望などによって選択されます。当院では、患者様の状態や希望に応じて、以下のような治療方法をご提案しています。

外用薬

アダパレン(ディフェリン)、エピデュオ、ビタミンC誘導体などを含む外用薬を使用して、肌の再生を促進し、軽度のデコボコを改善します。長期的な使用が必要で、他の治療方法と併用することで効果が高まります。

自費診療にはなりますが、ケアシス(エレクトロポレーション)、コラーゲンピーリングなどのコラーゲン層に作用する施術も効果的です。(ケアシスについては、ケアシスの項目をご参照ください。)

コラーゲンピーリング(マッサージピーリング) 顔12100円(税込)

PRX-T33 という高濃度トリクロロ酢酸(TCA)と低濃度過酸化水素(H2O2)、コウジ酸を配合したピーリング剤を使用する治療です。高濃度 TCA が肌のやや深い所である真皮深層まで強力にアプローチしながら、 H2O2 が表皮を保護することで皮膚の剥離を起こしにくくされています。TCA は真皮の線維芽細胞増殖因子を活性化させコラーゲン新生を行い、ニキビ痕の改善、肌にハリを出します。さらにコウジ酸によるシミやくすみの改善、美白効果が期待できます。

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