そばかす(雀卵斑)

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そばかすについて

そばかすそばかす(雀卵斑)は、顔面や上半身に現れる小さな褐色の色素斑です。医学的には雀卵斑(じゃくらんはん)と呼ばれ、その名前の由来は斑点の形や色が雀の卵に似ていることからきています。
そばかすは通常、幼少期から思春期にかけて現れ始め、加齢とともに目立つようになることがあります。特に日光にさらされる部位(顔、首、腕など)に多く見られ、日光暴露により色が濃くなったり、数が増えたりする傾向があります。
そばかすは、メラニン色素を産生する細胞(メラノサイト)の局所的な活性化によって生じます。通常は平坦で、直径1~3mm程度の小さな斑点として現れます。色調は淡い褐色から濃い褐色まで様々で、個人差があります。
そばかすは良性の色素沈着であり、健康上の問題を引き起こすことはありません。しかし、美容上の悩みの原因となることが多く、特に顔面に多数現れた場合は精神的なストレスに繋がることもあります。
また、そばかすは日光性色素斑(老人性色素斑)とは異なり、主に遺伝的要因によって生じるため、完全に予防することは難しいとされています。しかし、適切な日焼け対策により、その出現を抑制したり、色調を薄くしたりすることは可能です。

そばかすの原因

そばかすの発生には、主に以下のような要因が関与していると考えられています。

遺伝的要因

そばかすの発生しやすさには強い遺伝的傾向があります。特定の遺伝子(MC1R遺伝子など)の変異が、そばかすの形成に関与していることが知られています。この遺伝子は、肌の色や日光に対する反応性にも影響を与えるため、そばかすのある人は多くの場合、肌が白く、日焼けしにくい傾向があります。

紫外線暴露

遺伝的要因に加えて、紫外線暴露がそばかすの発生や濃さに大きく影響します。特にUVB(中波長紫外線)がメラノサイト(メラニン色素を産生する細胞)を刺激し、メラニン生成を促進します。そのため、日光にさらされる部位にそばかすが多く現れます。

皮膚のタイプ

フィッツパトリック皮膚タイプI〜IIの方(非常に白い肌で日焼けしにくい方)は、そばかすができやすい傾向があります。これは、これらの皮膚タイプの人が紫外線に対してより敏感であることと関連しています。

年齢

そばかすは通常、幼少期から思春期にかけて現れ始めますが、加齢とともに目立つようになることがあります。これは、長年の紫外線暴露の蓄積と、加齢に伴う皮膚の変化によるものと考えられています。

ホルモンの影響

妊娠中や経口避妊薬の使用など、ホルモンバランスの変化がそばかすの濃さや数に影響を与えることがあります。これは、女性ホルモンがメラニン生成に影響を与えるためです。

炎症後の色素沈着

皮膚の炎症や傷の後に色素沈着が残ることがあり、これがそばかすのように見えることがあります。特に、日光にさらされる部位では、この色素沈着が濃くなったり、長く残ったりすることがあります。

こんな症状でお困りではありませんか?

・顔や腕に小さな茶色の斑点がたくさんある
・日焼けをするとそばかすが濃くなる
・そばかすが年々増えてきている
・化粧でそばかすを隠しきれない
・そばかすのせいで肌が汚く見える
・そばかすがあるせいで自信が持てない
・夏になるとそばかすが目立って気になる
・そばかすのせいで年齢より老けて見られる
・子供の頃からそばかすが気になっている
・家族みんなそばかすがあり、遺伝的な悩みがある
など

このような症状でお困りでしたら、西宮市の甲子園駅前おおした皮フ科クリニックへご相談ください。

そばかすの検査方法

そばかすの診断は、主に症状の観察と以下のような検査方法を組み合わせて行います。当院では、患者様の症状や状態に応じて適切な検査を選択し、正確な診断に努めています。

視診と問診

医師がそばかすの状態を直接観察し、その色調、大きさ、分布などを確認します。また、発症時期、経過、日光暴露の程度、家族歴などについて詳しくお聞きします。

ダーモスコピー検査

皮膚を拡大して観察する特殊な機器を用いた検査方法です。そばかすの詳細な構造や色調の分布を観察することができ、他の色素性病変との鑑別に有用です。

ウッド灯検査

紫外線ランプを用いて皮膚を観察する方法です。そばかすは表皮に存在するメラニン色素によるものなので、ウッド灯下で濃く見えます。これにより、そばかすと他の色素性病変を区別することができます。

そばかすの治療方法

そばかすの治療方法は、症状の程度や患者様のご希望、肌の状態などによって選択されます。当院では、患者様の状態や希望に応じて、以下のような治療法をご提案しています。

外用薬

ハイドロキノン製剤

メラニンの生成を抑制する効果があります。医師の指導のもとで適切に使用することが重要です。

トレチノイン

ビタミンA誘導体で、細胞のターンオーバーを促進し、そばかすを薄くする効果があります。

ビタミンC

抗酸化作用とメラニン生成抑制作用があります。長期的な使用で効果が期待できます。

トラネキサム酸配合薬

メラニンの生成を抑制する効果があります。内服薬と併用することでより高い効果が期待できます。

IPL(フォトフェイシャル)

広範囲の波長の光を照射し、そばかすを改善します。複数の肌トラブルに同時にアプローチできる利点があります。

内服薬

トラネキサム酸

メラニンの生成を抑制する効果があります。外用薬と併用することでより高い効果が期待できます。

トラネキサム酸

ビタミンC

抗酸化作用により、色素沈着を予防し、既存のそばかすを薄くする効果が期待できます。

予防方法

日焼け対策

広域スペクトラムの日焼け止めを適切に使用し、帽子や日傘を使用します。そばかすの予防と悪化防止に最も重要な対策です。

スキンケア指導

適切な洗顔方法や保湿方法を指導し、肌のバリア機能の改善をはかります。健康な肌は紫外線からの防御力も高まります。

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